Mech Walletの人気ランキングと、3タイプの選び方
Share
JOURNAL
こんにちは。MONOEDGE\モノエッジ編集部の物井です。
Mech Walletには、Wasteland・Horizon・Rippleという、駆動の異なる3つのタイプがあります。
今回は、Mech Walletの人気ランキングと、それぞれの特徴・カラーについてご紹介します。どれにするか迷っている方は、選ぶときの参考にしてほしいと思います。
まずは、少し面白いデータをご紹介します。
Mech Walletは、日本で一般販売を始める前に、クラウドファンディングを2回行いました。
クラウドファンディングは、まだ日本で販売されていない新しい商品を、期間限定で先行販売する仕組みです。2回あわせて、想像を上回る約1,700人の方にご支援いただきました。
GREEN FUNDINGでのプロジェクトは、審査で選ばれる「GREEN AWARD 2025」でSILVERを受賞し、支援額に応じて認定される「GREEN SELECTION 2025」にも選ばれています。
その後、2026年8月から、MONOEDGEやAmazonなどでの一般販売を始めました。
クラウドファンディングと一般販売でのランキング
現在のMech Wallet本体は、Wasteland(Black・Grey・Sand)・Horizon(Black)・Ripple(Sand)の3タイプ、あわせて5種類の展開です。

それら5種の販売実績データです。
CROWDFUNDING
クラウドファンディング
Wasteland Grey約31.3%
Wasteland Black約26.9%
Horizon Black約17.5%
Ripple Sand約13.0%
Wasteland Sand約11.2%
NOW
一般販売
小さい数字は、クラウドファンディングでの順位です。
Ripple Sand約26.4%
Horizon Black約26.4%
Wasteland Black約25.6%
Wasteland Sand約11.2%
Wasteland Grey約10.4%
クラウドファンディングで最も支援が集まったのは、Wasteland Greyでした。5種類の中で1位、全体の約3割を占めていました。
ところが、一般販売が始まってからのWasteland Greyは、5種類の中でもっとも選ばれていません。
入れ替わるように浮上したのが、Rippleです。クラウドファンディングでは5種類中4位、全体の約13.0%でした。それが一般販売では、Horizonと並んで1位(全体の約26.4%)です。
多少入れ替わりがあるにしても、一番人気が最下位になるのは、少し驚きでした。
この間、販売ページの構成は大きく変えていません。
※一般販売は、MONOEDGE・Amazon・取扱店の合計です(2026年10月6日時点)。比較は、クラウドファンディング当時から現在まで販売が続いている5種類(Wasteland Black/Grey/Sand、Horizon Black、Ripple Sand)に絞っています。当時のみ販売していたHorizonの2色は含んでいません。タイプ別の順位(Wastelandが最多)は、クラウドファンディングと一般販売のどちらでも変わっていません。
なぜ、こんなことが起きるのか
はっきりした理由は、まだわかっていませんが、考えられる仮説を、2つ挙げてみます。
Rippleが上がった理由
一番有力だと考えているのが、広告の影響です。一般販売の開始以降、Rippleが映る動画広告を配信してきました。この広告をきっかけにRippleを購入された方が多かった可能性があります。
Wasteland Greyの順位が下がった理由
こちらは、正直なところ思い当たる理由が実はありません。強いて言えば、マーケティングの世界で古くから知られた「キャズム理論」です。
NOTE
キャズム理論とは
マーケティングコンサルタントのジェフリー・ムーアが1991年の著書『キャズム』で提唱した理論です。新しい製品を受け入れる市場は、「イノベーター」「アーリーアダプター」という早期採用層と、「アーリーマジョリティ」以降の主流層に分かれており、この2つの層の間には、好みも判断基準もまったく違う「深い溝(キャズム)」があるとされています。
早期採用層は、目新しさやギミックそのものにワクワクする人たち。主流層は、実際の使い勝手や、普段の身なりに馴染むかどうかを重視する人たち。同じ商品でも、支持される理由がそもそも違うのです。
クラウドファンディングを支援してくださった方の多くは、まだ世に出ていない製品にいち早く投資する、いわば早期採用層です。機械的な質感やギミックそのものに惹かれ、最もメカニカルな表情を持つWasteland Greyに票が集まったのは、とても自然なことだったのだと思います。
一方、一般販売でMech Walletに出会う方には、日々の仕事や暮らしの中で「使える道具」を探している主流層が増えているのかもしれません。そう考えると、メカニカルな主張がもっとも強いWasteland Greyの順位が下がったことにも、説明がつきます。
2つとも、正確に検証はできていない仮説ですが、半分ぐらいは当たっているのではないかと。ちなみに、言わずもがなですが、どの色が優れているという話でもありません。
では、ここからは、それぞれの特徴をご紹介します。
3タイプに共通する強さ
個別の魅力に入る前に、3タイプに共通する土台の話を少しだけ。
Mech Walletはアルミ削り出しのボディなので、ポケットに入れて座っても型崩れしません。一般的な革財布を尻ポケットに入れていると、体重や体温でどうしても革が変形してしまいます。エイジングとして楽しめる一方、悩ましいところでもあります。その点、金属ボディなら気にせず持ち歩けます。
軽さとコンパクトさも大きな特徴です。ジョギングのときや、荷物を極力減らしたいときにも、負担なく持ち歩けます。
また、どのタイプも指紋が付きにくいのも特徴です。きれいな状態を保ちやすいです。指紋が付くと、つい拭きたくなりますからね(物井の個人的な感想です)。
ここからは、タイプ別にご紹介します。
Wasteland ― 装甲板を思わせる、刻まれた溝

3タイプの中で、一番ギミックがわかりやすいのがWastelandです。スライドの音が一番はっきりしているのもWastelandです。レビューでは「カチカチ」「メキメキ」と表現される方もいらっしゃいます。
表面には斜めに刻まれた溝があり、その面構えは、子どもの頃に夢中になったロボットの装甲を思わせます。この溝加工のおかげで、スライドさせるときに指が滑りにくいという、実用面のメリットもあります。特に空気が乾燥する冬場は、指先も乾燥しがち。Wastelandの溝が、スライド操作を助けてくれます。
Grey・Black・Sandと、3タイプの中で唯一3色展開なのも、Wastelandの特徴です。
- Grey――金属特有の冷たい光を放つ、最もメカニカルな表情。光が当たると陰影がさらに際立ちます。ガジェット好きの心をくすぐる1色です。
- Black――大人っぽくクールでスタイリッシュな印象。黒革の二つ折りウォレットと合わせると、洗練されたガジェット感がぐっと増します。
- Sand――Greyよりも温かみのある色合い。濃いブロンズでもピンクがかったブラウンでもない、柔らかな印象の中間色で、女性にもおすすめしやすい色です。
Horizon ― 削ぎ落とした、静かな存在感

Horizonの魅力は、なんといっても両面のフラットさです。模様も凹凸もない、シンプルの極み。
ただし、完全に平らというわけではありません。エッジに施された面取りが、全体の印象をきりっと引き締めています。Voicesでご紹介した長谷川さんが「一番のお気に入りポイント」に挙げたのも、この面取りでした。何もない潔さの中に、こだわりが宿っている。だからこそ、長く愛着を持てるEDCになるのだと思います。
表面が滑らかな分、適度な重みが手に伝わり、質感そのものを楽しめるのもHorizonならでは。スライドは、引っかかりのないスムースな駆動です。Wastelandのようなカチカチとした音はしません。
唯一の注意点は、表面が滑らかな分、手が乾燥していると、片手でスライドするときに指が滑りやすいこと。両手で操作すれば問題ありません。夏場は片手でも気になりませんし、付属のマネークリップや、オプションの二つ折りウォレットなどを取り付ければ、この点は難なく解消します。二つ折りウォレットやAirTagウォレットの革と組み合わせれば、金属と革の対比が効いた、大人の洗練されたEDCツールが完成します。
Horizonは、Black1色のみの展開です。
Ripple ― 波打つ、シルバーの陰影

Rippleの表面は、波打つように連続した凹凸が施されています。光の当たり方によって表情が変わる、何とも言い表しがたい質感です。
色は、冷たいグレーではなく、温かみのあるサンドがかったシルバー。この点はWastelandのSandと同じく、女性にもおすすめしやすい色合いです。
波打つ表面は、指がかかりやすいのも特徴。駆動には磁力を利用した二段階のスライドが採用されていて、他の2タイプとはひと味違う操作感を楽しめます。
Rippleも、Sand1色のみの展開です。冒頭でお伝えした通り、一般販売ではHorizonと並んで1位です。
色選びの、3つの手がかり
3タイプ・5種類を並べてみると、色の性格は大きく3つに整理できます。
- Grey――メカ感を前面に出したい人へ。ガジェット好きの本能を刺激する1色
- Black――スタイリッシュに、大人っぽくまとめたい人へ。ビジネスシーンに最も馴染みやすい色
- Sand――柔らかく温かみのある印象にしたい人へ。性別を問わず選びやすい中間色
どの色も、安っぽさとは無縁の、完成された佇まいを持っています。あとは、日常のどんなシーンで使いたいかを思い浮かべながら選んでみてください。
人気オプションは、クラウドファンディングの頃から変わらない
面白いことに、本体の人気は大きく変化した一方で、オプションの人気順位はクラウドファンディングの頃から今までずっと変わっていません。
-
二つ折りウォレット――現金も持ち歩きたい方の定番。トップグレインカーフレザーの艶と、しっかりした収納力が支持されています(1年使用レビューはこちら)

- マグセーフプレート――iPhoneユーザーからの支持が厚い、装着するだけの手軽な1枚
- AirTagウォレット――紛失が不安な方に。こちらもカーフレザーを使用し、現金の収納も可能です

モデルや色の好みは移り変わっても、「どう使いたいか」という機能面の判断は一貫している。これも、今回のデータを見ていて興味深かった点です。
オプションの色の組み合わせ
オプションは全3色です。本体と同じ色を選ぶと、フレームの色がそろって一体感が出て、まとまりのある上質な印象になります。
あえて違う色を組み合わせて楽しむこともできます。フレームの色がそろわない点だけ、ご了承ください。ぜひお好みの組み合わせを見つけてください。
フレームカラーの参考画像(二つ折りウォレット・AirTagウォレット共通)
レザーカラーの参考画像(二つ折りウォレット・AirTagウォレット共通)
※撮影環境により、色味が異なって見える場合があります。
マグセーフプレートのカラー参考画像
データの外にある、あなたにとっての「一番」
クラウドファンディングの実績も、一般販売の実績も、あくまで「多くの人がどれを選んだか」という記録にすぎません。
クラウドファンディングと一般販売では、人気順が違いました。それでも、どちらの選択にも、ちゃんと理由があります。Wasteland・Horizon・Ripple、そしてBlack・Grey・Sand。5つの表情の中に、まだ知られていない、あなたにとっての「一番」があるかもしれません。
MONOEDGE\モノエッジ編集部 物井
本記事はMONOEDGE編集部が執筆しています。
参考文献: Geoffrey A. Moore, "Crossing the Chasm" (HarperBusiness, 1991)